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実に多くの治療選択権と治療法があり、その違いによってその期間もさまざまです。
しかしながら担当歯科医が示すうちで最も関心の高い治療法は、
次に示すもののうちに少なくとも2つ、もしくはそれ以上あるでしょう。

・患者教育と自己管理

・ストレスの管理とそれを緩和させるテクニックを含む行動の改善

・薬物療法

・理学療法

・矯正装置による治療

・咬合治療：ただしこれは稀です

・外科治療

・疼痛管理センターへの紹介

とりわけ、どの治療も目的となるのは、

・疼痛の軽減

・顎の快適な機能の改善

・疼痛の再発防止

・患者教育と患者の自己管理プログラムの監視

・できるかぎり通常の生活パターンの回復

先に述べたように、どの治療計画もあなたと担当の歯科医や内科医間で病気の特性を明確にし、
描き出し、明らかにするために徹底的な議論を行うことから始めます。病気の症状やその疾患の範囲、
また疼痛の反応や知覚は実に個人的なものです。
あなたと担当の歯科医がさまざまな治療法について議論することが大切です。
治療法の理論的根拠や期待度、必要性や種類について議論しその結果にあなたと担当歯科医は従わねばなりません。

しかしながら、その習慣をあくまでも続けることで結果的に顎や筋肉に障害や不快感が出るようであれば
特別に考えられた行動様式改善の治療を考慮しなくてはなりません。
慢性的な痛みの治療やリラグゼーションテープや自己覚醒プログラムなど多くの行動様式改善のプログラム
といった治療法のいくつかは、バイオフィードバック法と呼ばれるより深い治療を組み合わせることで
もっと効果があらわれることが分かっています。

バイオフィードバック法は、心理学者などの訓練された専門家によって、一般的に示される学問的なテクニックです。
バイオフィードバック法の治療家達は悩み、また意気消沈している患者の看護を進んでやり、治療した臨床経験があります。
治療家達は、高度に専門家として訓練され、患者に対する臨床と管理の経験が要求されます。

バイオフィードバック法はあなたの体に過度で、有害なストレスの経験がどう反応するか理解し学ぶのに役立ちます。
術前の研究として、バイオフィードバックの治療家は、さまざまな顎関節の動きのレベルの筋肉の活動量をはかるために、
顔や頭そして首の筋肉の表面に電極が接するように端子を置きます。
これらの記録は、しばしばはっきりと筋肉の緊張し過ぎを証明します。
その時治療家は、この記録をモニター治療として使用します。
バイオフィードバック法の治療家により教えられたリラグゼーションテクニックを使い続けることによって、
筋肉の好ましい復位が電気記録装置によって目で見ることができます。このように、
あなたは苦痛を引き起こしている筋肉の緊張し過ぎの状態を改善することで徐々に通常の状態にもどすし、痛みも少なくなります。

顎関節症のすべての徴候や症状を取り除くには1種類の薬ではたりません。
しかしながら、一連の理学療法に、アスピリンやイボプロフェンのような杭炎症剤を指示通りに併用すれば
不快感は除去され、機能は回復します。

担当の歯科医や内科医はまた、筋弛緩剤や杭鎮痛剤（必ずしも慢性的な痛みのため、
意気消沈している人のためではありません）を処方することもあります。
これらを、使用する条件として、短期的に使用し継続的にケアされていること、
歯科医や内科医の監督下にあることが挙げられます。

長期にわたり疼痛のある人は、特に薬の誤用や濫用を避けるように注意しなくてはなりません。
もしあなたが何人かの内科医の看護下にあるとしたら、
内科医達はあなたが話題にしているような何種類もの薬物について、
治療過多や薬の飲み過ぎなどの可能性を十分知っているかを確認しましょう。
あなたと担当の歯科医または、内科医の両者が注意深く薬物の使用や効用について監視しなくてはなりません。

関節炎の治療のために実に多くの薬物が使用されています。
何人かの歯科医や内科医たちは、顎関節の診断や管理全般の知識があります。
もし、一般的に、典型的な関節炎の状態が認められるとしたら、その診断や治療に最も役立つ人は、
リウマチ学出身の専門家達なのです。これは特に重要なことです。
というのは顎関節部に認められる関節炎は他の関節部に存在するものとよく似ているからです。
リウマチ学者や内科医によって確立された治療は顎関節部の似た症状を取り除く期待ができます。
しかしながら担当歯科医は、薬物療法を理学療法や装置を使う治療の補助として使用しています。
装置を使う治療とは、安定した顎関節部や安定した咬合を作り出せるように、
また顎関節部と顔面の筋肉の不快感を除去するようにデザインされた装置を使用します。 （参照）

氷のパックは通常、損傷した部位に即座に使用するようにすすめれられます。
一方温かく湿ったパックは持続性の長がびく不快感に使用します。

ホームケア療法には顎や顔、首筋の姿勢のトレーニング、伸張や運動の教育が含まれてます。
いくつかの練習方法を紹介します。
#1/ #2/ #3/ #4/ #5/ #6

もし基礎的な日常の家庭での理学療法が、あなたにとって何の助けにもならないなら担当医は
理学科の医者（物療医）に紹介するのか、個人医で特殊な療法を行う登録された理学療法士を紹介するでしょう。

この装置があなたに与える多くの利点は、

・顎や顔面の筋肉をリラックスさせる

・不快感の減少

・顎の安定

・顎関節のカチカチという音やはじける音の減少

・場合によって、顎のかみしめや、歯ぎしりの減少や除去

・頭痛を起こしたり、持病の頭痛を悪化させる顔や顎の筋肉の不快感の除去

装置を使用している時は、正しい口腔衛生（ブラッシングやフロッシング）を実行するのが大切です。
そうしないと歯肉組織が炎症を起こしたり（腫脹）、またう触や異常な歯牙異動ができたりします。
奨められる使用期間を超えてこの装置を使用すると、結果的にあなたの歯や咬み合わせに重大かつ、
潜在的で取り消せない異常な変位を与えることになります。しかし、
装置をとったときに正しいかみ合わせでないと感じたとしても、それは異常ではありません。
しかしこれは歯科医が簡単に調整できる暫間的な変化です。

幸い症状が納まると、担当歯科医は装置を装着する時間を減らすでしょう。
歯科医はまた、装置による治療の間、何回も調整のアポイントを取るでしょう。
もし、その装置を使用して1〜2カ月たっても、何の改善の余地もみいだせない場合は、
その診断と治療に再考が必要となります。

周囲の状況から判断して、最も長期間いる装置でも睡眠中のしつこいブラキシズム（歯ぎしりやかみしめ）
を除いて6〜9カ月を超えて装着することはありません。
ただ、しつこいブラキシズムは装着期間に限界がありません。
かみしめや歯ぎしりを減少させ、防ぐ目的で用いる装置は通常、睡眠中のみに装着します。
これらは硬いか軟らかいプラスチックの材料で作られています。

整形用装置はあなたの患者を治すために入るのではなく、かちかちという音や不快感を減少させ、
顎の動く範囲を増強させることが目的であることを忘れないで下さい。

もし歯科医が、咬合治療があなたの特殊な症例に有益だと考えたならば、
その理論と方法について詳しく説明をするでしょう。
いくつかのちょっとした咬合調整や修復治療は、たぶん必要であり、また、治療した疾患の結果に連動します。
しかしながら、このタイプでは、他の歯科的な理由（例えば、知覚過敏症、歯牙磨耗、歯牙動揺、咬合の改善）
による治療法が顎関節症そのものよりも、ずっと頻繁に必要とされます。

外科処置を行うかどうかの決定は、顎関節部内の疾患や傷害の程度によります。
外科医がさまざまな外科処置を行う前にまず確認しなくてはならないのは、
今までの外科的処置によらない方法で効果がなかったということ
、X線上で顎関節部の構造的異常が認められることです。
その上で潜在的な合併症、成功率、利点などを徹底的に話し合ったのち、外科処理に同意して下さい。
事前の警告をすべて知ることで成功の確率が高まるのです。何種類かの外科手術法が考えられます。

関節整復と洗浄；関節内手術

オープンジョイント外科手術

外科処置のほとんどが入院、全身麻酔、病院への短期滞在を必要とします。
個人によってかなり差があるため、病院での滞在期間や術後のフォローアップ計画については
詳細には述べる事はできません。
しかしながら、外科医はホームケアの指導や、おそらく理学療法の助言をするでしょう。
通常の状態の顎関節に戻り、咀嚼機能を回復するには大分時間がかかります。
もしあなたが外科処置を受けたとして、不快感なしで顎が使えるようになるまで数カ月もかかる
ということに失望しないで下さい。
一般的に言って手術後の計画は、治癒過程を促進したり、顎の動く範囲を広げたり、
顎関節や筋肉の疼痛の症状を改善するのに大変有効です。

慢性的疼痛疾患は（慢性的口腔顔面痛）は長期にわたり（６カ月以上）、ある種の相当な欲求不満、怒り、
意気消沈等とともに持続的な疼痛を顎や顔に与えます。ある人々はこの病気をうまく抑えて、仕事に着手します。
しかし多くの人は、疼痛の状態が深在していて、過去の他種類に及ぶ治療はどれも失敗し、
かかった費用は予想の範囲を超えるものでした。
無能、意気消沈、そして他の心理学的症候によって心がくじけるようになるのです。
その時は、包括的な治療が必要となりますが、疼痛管理センターで治療を受けることが出来ます。

疼痛管理センターでは通常、患者教育やセルフケア、理学療法、行動の改善、バイオフィードバック、
そしてカウンセリングなどの治療を行っています。
薬物は薬による依存度を少なくさせるために、ごく控え目にしか用いられません。
疼痛管理計画のゴールは、患者の疼痛と苦悩をより効果的に助け、日常の生活へ戻れるようにすることです。
もし、あなたが激しい痛みを顔や顎そして歯科の組織に長期間感じるようならば、
歯科、医科の両サイドの専門家によるケアと治療が必要となるでしょう。疼痛管理計画は、
できる限りあなたの疼痛を軽減するようにし、残っている痛みの処理を手助けするように考えられているのです。

疼痛管理センターは国中（米国では）に建設されてきています。
センターは通常、インターン生、神経痛医、精神病院、心理学者、精神鑑定者、歯科医、理学療法医、
そして他の健康管理の供給者達のスタッフにより構成されてます。
看護システムは、大学病院や多くのスタッフをかかえる私立医科センターにあります。
センター機能に外来患者用のクリニックがあります。またあるセンターは入院患者専用です。
外来患者と入院患者の両方の看護が用意されているセンターもあります。

誰もが継続的な顎や顔面の痛みがあると、
苦痛等を除去する見込みが把握できるなら、その治療がたとえ異様でも理解できます。
不幸にも、もし疼痛の原因が正確につかめなかったら、意図された治療は単に失敗するだけでなく、
その疼痛をさらに悪化させることでしょう。だから、
慢性的疼痛の治療に精通している歯科医や内科医の看護を求めることが重要になります。

治療と回復は、ゆっくりです。しかしもし、この看護の概念を理解し受け入れ、
苦しんでいる患者が治療計画を忍耐強く受け入れるなら、その結果は最も報いのあることになるでしょう。